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?竜のせなかでねんね?

今日はあなたに、1冊の小さな絵本をご紹介したいと思います。


今年2月に出産のため入院していた時、病院の受付のカウンターの所に、
「ご自由にどうぞ」といろんなパンフレットと一緒に、
この小さな絵本が1冊だけ置かれてあったのです。








竜のせなかでねんね1
竜のせなかでねんね 作 岩本明音








私は、この絵本をもっと大勢の人に知って欲しい!と強く思いまして、
お会いしたこともないのに、作者の岩本明音さんに、
ブログで是非紹介させて下さい!と、メールを送らせて頂いたところ、
こちらこそ是非お願いします、と丁寧なお返事を頂きました。


ご本人の了解を得ましたので、早速ブログにアップさせて頂きました。


どうぞ、お読みになってみて下さい。










竜のせなかでねんね2










竜のせなかでねんね3
目をさますと
そこは とても とても あたたかくて
とろけるような 気持ちよさで
やさしく だっこされている みたいでした










竜のせなかでねんね4
そこには いつも
ここちよい 鼓動が ひびいていました
やさしい声も きこえてきました

そこは 幸せで あふれていて
ずーっと ここにいたい
と思いました










竜のせなかでねんね5
えいっ と足を うごかすたびに
とんっ とやさしい へんじが
かえってきました

たのしくて うれしくて
元気いっぱい あそびました

あそびつかれると
やさしさに つつまれて
うっとりと ねむりました










竜のせなかでねんね6
ある日のこと
急に からだが 動かなくなって しまいました

ちょっぴり 心細くなっていると
突然 ものすごい波が やってきました

そして まわりには
なんにも なくなってしまいました










竜のせなかでねんね7
からだが ふわりと 抱きあげられて 目をさましました
すごく あたたかくて ここちよくて やさしい声

すぐに わかりました

おかあさん

からだは 動かないけれど
ちっとも こわく ありませんでした
おかあさんに だっこされて 幸せいっぱいでした

いいにおいに また うとうとして
ねむってしまいました










竜のせなかでねんね8
めざめると ちいさな はこの中に いました
とても かわいい お洋服をきて
色とりどりの きれいな おはな いっぱいに
かこまれて いました

どこかへ はこばれて いくようです
どこへ 行くのか ちょっと 心配に なりましたが
おかあさんの あたたかい 手を ほっぺにかんじて
やさしい声を 耳にして
心が 幸せで いっぱいに なりました


そして ふたが そっと 閉められました










竜のせなかでねんね9
まっくらな 中で
ほっぺに のこる あたたかさに うっとりしていると
ゴオォォォォ と音がして
だんだん あつくなってきました


なんだろう…  こわい…



おかあさん!     おかあさん!     おかあさんっ!










竜のせなかでねんね10
炎が おそいかかろうとした その時
目の前に まっしろな 竜が あらわれました

竜は まるで
おかあさんのように やさしく つつみこんで
ふぅわりと 飛び立ちました










竜のせなかでねんね11
竜は どこまでも どこまでも 昇って いきます
竜のせなかは はじめて めざめた時と
おなじ あたたかさで
おなじ やさしさで
その気持ちよさに うっとりしながら
また おかあさんに 抱かれる その日まで
竜のせなかで ねむることに しました

つぎに 目がさめたら
おかあさんと ずーっと いっしょです

竜にのって おむかえにいったら
おかあさん どんなに おどろくだろう

わくわくしながら
幸せに みちあふれて
そっと 目をとじました










竜のせなかでねんね12










あとがきにかえて

2008年5月、
それまで元気いっぱいだったおなかの赤ちゃんの胎動が感じられなくなりました。
病院へ行きましたが、すでに心臓が止まっていました。
妊娠9ヶ月。
あと1ヶ月だったのに信じられませんでした。
毎日がなんて幸せだったのだろうと気づきました。
妊娠すれば元気に生まれてくるのが当たり前と思っていました。
男の子がいい、女の子がいい、この日に生まれてほしい…
贅沢で軽薄だった自分に気づき、後悔しました。
赤ちゃんは女の子で『七子(ななこ)』と名づけました。
死産とわかった上でのお産でしたが、主人をはじめ皆が温かく迎えてくれました。
出産後わずかな時間ではありましたが、七子と一緒にいられて、
そして七子を腕に抱けて、幸せでした。
死産を経験するまで、私は死産・流産というのは
赤ちゃんを亡くすことがつらいのだと思っていました。
しかしそうではなく、愛しくてたまらない赤ちゃんに
何もしてあげられないことがつらいのだと気づきました。
私も七子がそばにいない寂しさよりも、
幸せにしているか、泣いてはいないか、心配でたまりませんでした。
どうか幸せでいてほしい。
おなかの中にいた時も、空へと旅立った今も。
ありったけの幸せを感じて、にっこり笑っていてほしい。
この絵本はそんな願いを込めてかきました。
大切な赤ちゃんを亡くされた方の想いを少しでも受け止め、
少しでもその方の救いとなれば幸いです。

岩本 明音



死産を迎えた父として

まず、この絵本を読んで下さり、ありがとうございます。
今も竜のせなかでねんねしている七子を知っていただいたことで、
「命」を心に感じていただけたら、七子には七子の役割があったのだと思います。
私も妻も、この手で抱きました。
すごく嬉しかった。
そして、すごく悲しかった。
私は、妻にかける言葉もなく、ただそばにいてあげることだけしかできませんでした。
死産、流産を迎えたときに、誰もが母親の体を心配します。
しかし、私はもう一人心配してほしいのです。
おなかの中で生きていた赤ちゃんのことを。
お父さん、おじいちゃん、おばあちゃん、誰でもいいのです。
赤ちゃんのことを十分に愛してあげてください。
そして「幸せだったんだよ」と代弁してあげて下さい。
私は悲しみを乗り越えようとは思いません。
すべて、受け止めようと思います。
それは私の役割であり、妻の悲しみを軽くしてあげることだと思っているからです。

岩本 八大



岩本明音(いわもとあかね)さん・プロフィール

1978年、石川県生まれ。高校卒業後単身上京し、俳優として活動。
2005年、妊娠判明とともに引退、結婚。雪国石川から南国愛媛へ嫁ぐ。
2006年、第1子出産。
2007年秋、第2子を妊娠するも、翌年5月、子宮内胎児死亡(原因不明)。
2008年12月現在、第3子を妊娠中。

ご意見・ご感想はこちらまで
ryuunosenaka@yahoo.co.jp



*************************************



題名と、柔らかく温かい色使いの絵に、なんだか心が惹かれて、
いくつかのパンフレットと一緒に、この絵本を病室に持ち帰り、
一通り読んでみたのですが、最初はよくわかりませんでした。


が、あとがきを読んで号泣し…、もう一度読んでみて、
あぁ…こういうことだったんだ…と、この小さな絵本の訴えたいことが、
出産を明日に控えていた私の心に、とても大きく響きました。


「死産と分かったうえでのお産」というものを、この絵本で初めて知り、
こんなに悲しいお産があるなんて…と、明音さんのお気持ちを考えると、
胸がいっぱいになり、涙があとからあとから溢れてきました…。


そして、十月十日、お腹の中で何事もなく我が子を育み、無事に出産し、
我が子を腕に抱き、おっぱいをあげたり、おむつを換えたりできるということが、
決して当たり前などではなく、どれだけ幸せなことなのか…
ということに、改めて気づかされました。


母と主人にも絵本を見せたところ、二人とも「すごくいい絵本だね」
と言ってくれました。


小4の娘は、竜が美しい虹を越えて昇っていく、最後の場面がお気に入りです。


そして、気になる第3子の赤ちゃんですが…
昨年7月に元気な女の子を無事に出産されたそうです!!


明音さん、八大さん、おめでとうございます!!!


なんと、ウチの長男と同級生です♪


きっと、七子ちゃんが大好きなお二人の元に、
竜にのって再び来てくれたのでしょうね…。


明音さんは、第1子から第3子まで、私と同じ病院で出産されており、
「死産や流産なんて起こらないで欲しいけれど、
もしそれで悲しんでいる方がいらっしゃったら…」
と、その病院に絵本を置かせてもらったそうなのです。


明音さんは、私で最後の1冊だったとはいえ、
まだ絵本が置かれてあったことにびっくりされていました。


そして「元気な赤ちゃんを出産されたお母さんまで読んでくれて、
これまたびっくり&嬉しかったです!」と嬉しいお返事を下さいました。


こんな出逢いがあるなんて、なんだか不思議です…。


これも全て七子ちゃんのお陰ですね!


七子ちゃん…そして明音さん、八大さん、本当にありがとうございます!!


どうか、愛がいっぱい溢れたこの絵本が、ご縁のある方に読んで頂けますように…。


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コメント

かりんさん、素敵な本をご紹介くださって本当に
ありがとう!

私も涙がとまりません。
七子ちゃんはお二人にとても大切なものを残して
くれましたね。それだけで十分意味のある事でし
たね。

そのメッセージをお二人がちゃんと受け止められた
強さには感動しました。

読ませていただけた事感謝です。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

シュウコちゃん

絵本をお読み下さって、感想まで寄せて下さり
本当にありがとうございます。

七子ちゃんの存在が、明音さんご一家の絆を
更に強くしてくれたように感じます。

私もたくさんの気づきをこの絵本から頂き、
感謝の気持ちでいっぱいです。

思い出しました

私は、今年3月下旬に生後4ヶ月の孫(次男)を亡くしました。突然の死でした。

名前は航(コウ)といいます。

3月29日・・・。

携帯電話がなり
「お母さん・・・。航が。。。航が・・・息してない。。。どうして・・・」と
息子から電話が入りました。病院からでした。

3時間くらい経った頃でしょうか・・・。
「航が。。。死んじゃった・・・」と号泣した息子からの電話でした。


夫婦は、子どもは産まれたら 大きくなっていくのが当たり前と思って生活してました。
お嫁さんは26歳、息子は20歳・・・。
夫婦にはもう一人長男(1歳)がおります・・・。


長さ70cmほどの、小さな棺の前で泣き崩れる母親と
背中を丸めて声を殺して泣いている息子(父親)。

航ちゃんの突然の死に、1歳の長男に
「航ちゃんはどこ?ねぇ、悠ちゃん(長男)探してきて!!」と泣き叫ぶ母親。


私自身、航ちゃんの死を電話で、聞かされた時、息子に
「お母さん・・・どうしたらいい?」と泣きながら 聞いてしましました。


葬儀で再会した息子は 私に 
「オレはもう泣かない。あいつを支えていかないと・・・」と 言いました。

だから、私も悲しむのはやめようと、決めました。

でも、二人の背中をみて、こんなに若い年齢で 
自分の子を亡くす体験をしなければいけない若い夫婦が不憫でなりませんでした。

私は、小さな棺に入った航ちゃんを見て 航ちゃんは初めから4ヶ月の命と
定められてこの世に生を受けて産まれたのだろうと思いました。

そしてこの4ヶ月という短い時間のなかで、とても大きな物を残していってくれたのだと、
航ちゃんの大きさに感謝の心でいっぱいなりました。

今 二人は北海道で前を向きながら 一生懸命、生活しています。
今 生きてくれている長男をしっかり子育てしてくれています。

離れていますが、日々の様子を メールで写真を送ってくれます。
3人が仲良く笑顔を絶やさず、幸せでいてくれ 
航ちゃんと共に生活していく事が一番安心してくれる事と思っています。

うちは 同じく3月17日に95歳のおじいちゃんも亡くなっています。
おじいちゃんは、大往生でした。笑いと笑顔溢れる葬儀でした。
この余は無常ですね・・・。
でも、命の尊さ儚さ 大切さを教えてくれた出来事でした。
きっと 二人、同じ場所で 次に産まれ来る順番待ちで待機しているんでしょうね(笑)。

コメントなのに 長々と失礼しました。

ひよこっこさん

辛い体験をお話して下さってありがとうございます。

お疲れのようだったので気になっていたのです。

大きな悲しみを抱えていらっしゃったのですね。

私が今できることは、ひよこっこさんのお気持ちが少しでも穏やかになられるよう、祈ることだけです。

光と愛をこめて…。





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